萩尾 望都『銀の三角』『11人いる!』著者名:萩尾 望都▼「図書の家」――萩尾望都他少女まんが非公式研究サイト 萩尾望都研究室 ---------------------------------------------- 書籍名:『銀の三角』 この人のSFものでは『モザイク・ラセン』も『マージナル』も好きでしたが、やはり一番に挙げてしまうのがこれ。『銀の三角』。 話の作りの精密さに、どうも、ひかれてしまうようです。私は。 最後に「世界」からはじき出された存在は、どうなっちゃうの? と、昔から、謎です。何回読んでもおもしろい。そして切ない。 子守歌を聴きながら目が覚めた、みたいな、完璧に美しい夢の物語です。 ------------------------------------------------ 書籍名:『11人いる!』 サスペンスSFとでもいうべき、初期の傑作。 トリックのおもしろさ(仕掛け)は、アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』にも似ていますな。 私が最初に萩尾作品を意識したのは、これだったと思います。 TVドラマにもなったんですよね~。たしかNHK? 子どもの頃すっごく楽しみにテレビ前で待っていたのに、オープニングの違和感に、速攻消した記憶が。 フロルベリチェリ・フロルは、日本人じゃあ似合わなかったなあ……。 続編の『東の地平・西の永遠(とわ)』も名作。 ----------------------------------------------- 書籍名『百億の昼と千億の夜』(光瀬龍・原作) これを書くのはちょっと切ないっす。 個人的なことですけど、昨年の2月に亡くなった恩師が、萩尾望都大好きだったんで。 「原作読むより、ず~~っと分かりやすいわよ!!」って、勧めて下さったのがこれ。 あしゅらおうのイメージも鮮烈だけど、世界の広がりの描き方が、圧巻。 ----------------------------------------------- 書籍名 『スター・レッド』 火星に生まれ育つ人々。 「星(セイ)」と、草原。 これもまたせつない物語でした……。 いかん、後が続かないわ。 よければ読んでみてください。 〈点数〉★5つが最高点。 構成: ★★★★★ スリル:☆★★★★ 泣ける:☆☆★★★ ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|